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安部晋三と麻生太郎を支持したのは誰か

自民党の立会い演説会で麻生閣下に声援を送っていた人たちを全体としてとらえると、どんな人たちだろう。やはり同じように熱い声援を小泉純一郎に送ったのと同じ人たちだろうか。
違うような気がしている。細かな分析ができる材料も能力もあるわけではないが、自分の中に起きている感情と、ネット上の麻生太郎への評価、立会い演説会や総裁選当日自民党本部に集まった人たちを見ていると全く別のものが動き始めたような気がしているが、どうだろうか。

私の気持ちの中では、小泉純一郎への期待、安部晋三への期待、麻生太郎への応援、ちょっとずつ変化が現れている。
小泉純一郎は、「(古い)自民党をぶっ壊す!」と絶叫して国民を引きつけた。自民党の変らなさに飽き飽きしていた層が大喜びしたのだ。
安部晋三を支持したかに見えた70%の支持率とはなんだったのか。安部晋三への期待とはなんだったのか。新鮮さ、若さ、切れ味を期待したのではなかったか。そして安部晋三は理想を美しく語った。
麻生太郎はおそらく初めて真正面から国の姿を具体的に語って、支持を獲得していった。その浸透にはネットは欠かせなかった。マスコミが報道管制を敷いているような状態では、麻生太郎支持層にはネットという手段しかないのである。小泉のときのような熱に浮かされた熱狂ではない。どこからか湧き出るように支持が発生したように感じた。

この3人への支持の内容を分析すべきだと思う。
保守層というのではない、日本が好きだ、という人たちが増えているのだ。それがおそらくは麻生太郎支持の内訳なのだ。
小泉は日本のどこかを破壊した。これは確かである。その破れ目から出てきたマグマに方向を指差したのは、安部晋三だろう。
安部晋三は、ひょっとしたら吉田松陰なのかもしれない。

「自民党をぶっ壊す!」
「美しい国 日本」
「誇れる国 日本」「とてつもない国 日本」
このスローガンは空虚ではない。それぞれが自ら語った言葉を実現しようとした。小泉はシンプルに実行したが、安部は道半ばで倒れた。麻生はまだ実現のための手がかりを得ていない。
その言葉を支持する人たちが静かに広がっている。

今西錦司はその進化論の議論で、こういった。
「生物は必要もないのに突然変異なんかしない。その代わり、必要が生じたとには、生物のほうで、突然変異のレパートリーの中から、これぞ、という切り札を出すことによって危機を乗り切ろうとする。それも一匹や二匹の個体が問題なのではない。同種の個体である以上は、危機にのぞんで、どの個体もが同一の突然変異を現すのでなければならない。」
「結論として、生物が突然変異にうったえるときは、伝家の宝刀を抜くときである。」
これは日本民族にも言えることではないだろうか。
変るべきときがきたら、同じ方向に一斉に変る。

その予兆が小泉純一郎であった。安部晋三が突然変異のスイッチを入れ、方向を指し示した。麻生太郎は突然変異を面に拡大し、方向性を与えようとしている・・・のではなかろうか。

自民党の派閥政治家たちは、この地殻変動が見えていない。メディアは感じているのかもしれない。そうでなければ安部晋三に対する異常なバッシングの理由がわからない。麻生太郎に対しても同様の謀略めいた仕掛けをほどこした。そうしなければ抑えきれないと、メディアという鵺のような怪物が感じているのかもしれない。


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