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「知床に再導入したオオカミを管理できるか」(米田政明2006)に関する疑問~知床にオオカミ再導入は不可能ではない

米田政明「知床に再導入したオオカミを管理できるか」

http://114.183.57.232/_media/shuppan/kempo/2701s_yoneda.pdf

 オオカミ再導入への反論の根拠として、よく引きあいに出される論説であるが、2006年発表である。

 博物館の紀要であるこの「研究報告」は、レフェリーの審査を経るような学術論文ではない。博物館の所在地である斜里町や知床を中心とする北海道、主にオホーツク海側の自然などに関する論説を、ジャンルを限らず集めたもので、内容は博物館学芸員が全員で確認し、掲載の可否を判断するとのこと。博物館が執筆を依頼する場合もあれば投稿を受け入れる場合もある。 

 この論説の前年、2005年には、しれとこ100平方メートル運動地森林再生専門委員会座長の石城謙吉氏が『「100平方メートル運動の森・トラスト」と絶滅種の復元』というタイトルで、知床が「オオカミとカワウソの北海道における復元の拠点になることを願っている。」という論説をよせていることでも、その文書としての性格づけはおおむね把握できることと思う。

 知床博物館研究報告に発表されて以来6年の間には、オオカミの研究や日本のシカ害の状況に大きな変化があった。エゾシカ、ニホンジカによる被害は当時よりさらに拡大し、その当時よりもさらに大きな社会問題になっているし、イエローストーンでのオオカミ導入効果は、さらにはっきりとし、その効果がどのようなものかもわかってきている。

 その環境の変化もあって、そろそろこの論説も賞味期限が切れてもいい頃だと思うが、まだ反対の論拠にされることがあるので、いまさらではあるが、今までの変化を踏まえて、その内容について、改めて検証し、疑問の点を明らかにしておきたい。

主に知床半島へのオオカミ収容力と生態系への影響に絞って内容を検証する。

【米田氏のまとめ

1)収容力:知床半島だけでは1パックのオオカミでさえ収容するのは困難である.拡大知床地域とすれば,潜在エサとなるエゾシカも豊富であり,15頭のパックを最大3パックほど収容できそうである.ただし,この場合,予測不可能な事態がおきて導入個体の管理強化の必要が生じた場合,地域が広いため対応がより困難となる.

 この論説では、オオカミ再導入を検討する地域を、知床半島(812km2=約8万ha),拡大知床地域(ここでは知床半島の位置から網走支庁管内の斜里町,清里町,小清水町と根室支庁管内(北方領土を除く)を合わせた地域(4020km2=約40万ha)、北海道全域の3通りにしている。

 そして、オオカミのパック頭数を15頭程度という前提で検討を始める。

しかし、なぜ15頭にしたのか、根拠があいまいである。

この前提から考えてみたい。この前提を引き出すのに、いくつかの文献から引いたデータを並べている。

・ポーランドでは7~19頭

・アラスカでは5.4頭

 この2つの例を挙げたうえで、パックサイズはエサとの関係によって決まるが、「1パックの個体数は多めの見積もりだが、15頭程度となることを確認しておく」と書いている。15頭が妥当なのかどうか、検討経過には触れていない。

 パックは、家族単位で構成されるから、両親と1年めの子供、それに2年目の子供がメンバーであることが多い。15頭というパックの構成では、2年続けて6頭の子供が生まれ、何の事故もなく育っていることになる。3年目には子供はパックを出て行くことが多いから、15頭のパックは、親子兄弟以外のメンバーも加えなければ成り立たない。(そういう例もある)子供の高い死亡率からいっても、けっこう確率が低い構成で、これが一般的とはいえないだろう。アメリカのUSFWS(合衆国魚類野生生物局)の解説によれば、アメリカ中西部でのパック頭数の平均は4~8頭、最大値は冬季の16頭である。

 イエローストーンでの最大のパックは37頭まで大きくなったことがあるが、その後いくつかのパックに分裂している。

また生息面積の広さを計算するのに、生息密度を例示している。

・ポーランドのオオカミ生息密度 

狩猟の行われていない高密度地域 2.7~3.2頭/100km2(1万ha)

狩猟の行われている低密度地域  0.9~1.5頭/100km2(1万ha)

・カナダ       2.5頭±0.3頭/100km2(1万ha)

・アメリカ東部のオオカミ復活計画

再導入コアエリア  0.3頭/100km2(1万ha)

分散地やコリドーを含む 0.15頭/100km2(1万ha)


 そして、ここから北海道でのオオカミの収容力を1頭/100km2(1万ha)として「単純化して計算することにしている。それでも5頭のパックとすれば5万haであるから、ありえないことではないが、ポーランドやカナダで実測値として2.5~3.2頭の数字があるのに、なぜ1頭にしているのか不明である。これが「計算のための単純化」というならそれもかまわないが、1頭/1万haの生息密度で、15頭のパックと固定するなら、1パックのテリトリーは15万haということになる。これは平均的とはいえそうにない、過大な前提であると思う。

 またアメリカ東部の復活計画を引き合いに出しているが、東部の再導入は実現していないので、その計画値を計算の根拠にすることには無理がある。

USFWSの解説を引用するなら、「オオカミのテリトリーのサイズは、エサの密度や地形、気候や他のオオカミのパックのような捕食者の存在によって様々である。」が、

アメリカ本土での事例:100平方マイル(260km2=26000ha)以下

アラスカやカナダの事例:300から1000平方マイル(780km2=78000ha~2600km2=26ha)

ノースカロライナ州北東部のアカオオカミ:38から87平方マイル(99km2=9900ha~226km2=22600ha)

と推定されている。

 北海道の場合であれば、気候、環境や対象となるシカの種類(オジロジカ)が似通っているアメリカ本土(中西部ミネソタ、ウィスコンシン、ミシガン)の事例を参考にするのが妥当なところだと思われる。

 米田氏は、この検討の結果、収容力の評価について

「再導入したオオカミの生息密度を1頭/100km2とすると、知床半島(8万ha)の収容力は8頭にすぎず、上記のように15頭/パックを想定すると1パックをも収容できない。知床半島だけを対象とした再導入計画は、2頭/100km2程度の高密度が維持できるとするか、パックのサイズが8頭程度と小さくてもよいとの仮定を置かない限り実現は無理そうである」

とおかしな結論を持ってくる。

 前提の検討で彼は、生息密度を根拠を示さず「1頭/100km2(1万ha)として「単純化して計算する」と言い、実例として2.5頭~3.2頭/km2という事例も出している。

また、ポーランドでは7~19頭、アラスカでは5.4頭という、他の事例も引きながら「1パックの個体数は多めの見積もりだが、15頭程度となることを確認しておく」とこれまた根拠なく15頭という、その中でも最大に近い数字を採用している。

 100km2あたりの生息密度2頭、パックサイズが8頭という『仮定』は、彼自身の引用した数字の中にもあり、想定不可能なものではない。この数字を採用すれば、知床半島の面積に「1パックも入らない」などという計算にはならない。

 にもかかわらず、この中見出しは「オオカミの収容力―知床半島は狭すぎる」だった。

この結論の出し方は、あまりにも恣意的、露骨な、ためにする議論というものではないだろうか

1パック15頭という前提は過大だと思われるが、エサが豊富ならパックの頭数は増える傾向にあるので、15頭のパックがありえないということではない。ただ、15頭のパックが、15万haの面積を必要とするかどうかは、エサの生息密度次第である。そして、北海道のエゾシカ生息密度は、十分に高く、広大なアラスカ並みの低いオオカミ生息密度を想定する必要はないと思われる。


 北海道全域で約600頭の収容が可能という推定はJWAの推定とそれほど変わりない。JWA推定600~1000頭)知床に限定して論じるの米田氏の都合である。予測段階で限定する必要はないのであるし、エゾシカ問題の広がりは、既に知床だけの問題ではないから、北海道全域を視野にいれて考えるべきである

 また、米田はオオカミ生息適地を「アメリカ東部へのオオカミ復活計画」に準じて、人口密度と道路密度を比較しているが、田園地帯での生息が可能な事例として、ドイツ東南部ラウジッツ地方に定着し、増えている事例がある。生息適地の条件は検討し直す必要があると思われる。

【米田氏のまとめ②】

2)導入後のオオカミの管理:分布域や個体数を望ましいようにコントロールすることは特に第二世代以降で難しく,希少種の捕食や競合種への影響など予測困難な事態がおきた場合,その対処には多くの困難が予想される.被害レベルを低減させるためには,第二世代以降の捕獲(生息数)管理を行いながら,必要な地域を柵などで物理的に保護していく対策などが考えられるがそのための経費は相当なものになろう.

 最後の費用の点からいえば、イエローストンを含むロッキー地域で、再導入前の費用推定があり、4年間の管理費用(モニタリング等も含む)は約680万ドルと推定されていた。

http://nikkokekko.cocolog-nifty.com/wolf/2012/06/post-2b7f.html

 現在のエゾシカ問題にかかっている費用、損害を考えれば大きな金額とはいえない。北海道での農業被害100億、防鹿柵延長数万km、管理捕獲手当の予算はどの程度か不明だが、北海道での13万頭駆除、捕獲、狩猟を達成できる金額を、少しでも削減できると思えば数億円は安いものといえないだろうか。

 米田氏は、捕食頭数の推定を基にオオカミがエゾシカを減らすことは難しいと結論を出しているが、現在のイエローストーンでの研究成果は、6年前とは一段進歩したようである。米田氏が引いているようにVucetich et al.2005 の「モデル計算」では気候および狩猟がエルク減少の主要因と示唆されているが、その後の研究から、シカ頭数の減少には単純な捕食だけでなく、リスク効果がかなり大きいことがわかってきた。オオカミの存在が心理的なプレッシャーとなり、繁殖に関わるメスのシカが良好な餌場に長時間落ち着いていることができなくなることからくる影響も大きなものがある。これはイエローストーンでも、事前の予測段階では知られていなかった効果のため、その点を加味しない計算によって、米田と同じようにオオカミはシカに対し大きな効果は与えないとされていた。

 最新の研究成果を元に、推定する必要がある。

 イエローストーンやウィスコンシン、ミシガン、ドイツのラウジッツでは第二世代以降も、全頭への発信機装着によらなくても把握、モニターできている。オオカミは家族で暮らす生き物であり、厳密なナワバリ性の動物であることから、家族の1頭に発信機がついていればほぼ家族全体の動向は把握でき、たとえ当年仔の巣穴が急峻地に構えられたとしても、巣穴から出て群による移動生活に移った頃をねらって発信機装着のため次世代の捕獲を試みればよい話だ。日本でできない理由があろうか。

 オオカミを防ぐ柵に言及されているが、この論説が書かれて以降の北海道でも、防鹿柵はさらに延長され、相当な長さになっている。これに対し先進地域のオオカミよけの柵は、費用も手間も格段に簡単なものである。費用がかかるからダメということにはならない。

 また、予測困難な生態系への影響として,希少種の捕食ということを挙げている。

米田が挙げた動物それぞれについて、少し詳細に影響を考えてみる。

シマフクロウ樹上の鳥類をオオカミが捕食する影響があるとは聞いたことがない。むしろオオカミの食べ残しが出るようになるため、恩恵を受けるだろう。またエゾシカの増加はシマフクロウの営巣木である老木を剥皮により枯死させてしまうことが知られている。林床の草丈が低くなり、あるいは被覆率が極端に低下することによってネズミなど餌となりうる小動物の構成が変化し、数も減少する。オオカミの導入により、シカが減り、小動物が増えれば猛禽類は恩恵を受けると言うのがイエローストーンの観察結果である。オオカミが樹上のシマフクロウ、または巣の卵や雛を捕食する行動が報告されたことがあるのだろうか。

タンチョウ捕食することはあるかもしれないが、現在多数生息するキタキツネの捕食から逃れているのに、オオカミがそれ以上の脅威になるとは考えにくい。オオカミの再導入によって現在増えすぎているというキタキツネが減る可能性があり、却って脅威が減る可能性が高い。

エゾライチョウ捕食することはあるかもしれないが、現在多数生息するキタキツネの捕食から逃れているのに、オオカミがそれ以上の脅威になるとは考えにくい。また、シカの高山への進出により、身を隠す低木が失われる可能性もあり、むしろシカの抑制は、エゾライチョウには恩恵がある。

シマリス樹上性の小動物がキタキツネによるよりも高い確率で捕食される可能性は極めて小さい。

オオカミの能力の特徴と、必要なエサの量から考えて、小さな素早い動物が主たるエサになることは、考えにくい。

キツネやタヌキ:キタキツネは北海道では増えすぎているという。イエローストーンでコヨーテがオオカミ導入後、半減しているように、増えすぎた頭数が減るという影響の可能性はある。オオカミによる直接捕食の可能性もあるが、逆にオオカミが捕食した動物の食べ残し摂食の恩恵もあるだろう。オオカミが数パック以上定着した後は、キツネやタヌキなどの中型哺乳類は、オオカミのパック同士の緩衝地帯を中心に生息することになると思われる。(アメリカのテリトリーの計算方法では、緩衝地帯の面積は、オオカミのテリトリーの約40%である)また、知床の観察では、エゾタヌキは木にも登るとのこと。それならばオオカミが戻ってきても地域個体群の存続にさほど心配はないと思われる。また、キツネやタヌキは人里も生活圏として利用しているので、人を避けるオオカミとの棲み分けは十分可能である。

 オオカミを復活させることによる、カスケード効果は、動物種間のバランスを取り戻す効果をもたらすことは、イエローストーンでのオオカミ再導入の最も顕著に現れた成果である。米田氏は、この時点ではその結果を知らなかったのだが、まったく逆のことを心配していることになる。




オオカミとイヌの交雑可能性としてはあるが、東欧より野犬、放し飼いの犬は少ないし、野犬の存在は、本来はあってはならない状況であることを念頭にいれるべきだ。

導入オオカミから予期しない感染症や寄生虫いったいどんなものが考えられるのか。オオカミを媒介者とする人畜共通感染症があるなら、既に報告例があるはずである。オオカミを大陸から島に移動するだけで、世界にも例のない新しい感染症が生まれる可能性はどの程度あるのだろうか。それとも日本にそのような感染症を生む風土があるのだろうか。

逆にシカによる影響では、アメリカ大陸にライム病という感染症がある。これはシカの密度が高くなった地域での発生率が高くなる。オオカミによる未知の感染症を心配するより先に、シカの密度が高まっているのだから、ライム病が日本に広がる可能性があるのかないのかを心配したい。

「予測困難な生態系への影響」と中見出しをつけて、これらの動物の捕食可能性を指摘しているのだが、確かにオオカミの行動が変わり、木に登るようになって、鳥類やリスなどを捕食するようになったり、エゾシカに見向きもせずタンチョウをつけねらったり、ということは、まったく予測不可能なことである。また現在世界中のオオカミに、人間には未発見の感染症が潜在していて、日本に再導入を図ったとたんその感染症が発症するようなことがあるとすれば、確かにそれも予測不可能である。その場合にはお手上げである。

が、しかしそのようなことは本当にあるだろうか?

「何が起きるかわからない」といったところで思考停止するというのは、いかがなものかと思う。

また最後に米田は以下のように書いている。

多くの資金・人材投入が必要となる

 多くの人材投入が必要なのは確かにそうかもしれない。しかし、その人材投入は、生態学、野生生物管理学、哺乳類学等々の学問の日本での新たな分野を切り開く、人材育成のための投資になりうる捕食者の研究を欠いた現在の日本の生態学は、重要な領域(=肉食獣と草食獣の関係や頂点捕食者の役割等)が空白のままであり、歪な姿になっている。その重要な分野を切り開く若い優秀な人材が必要とは考えないのだろうか。このプロジェクトのために、国や民間から資金を調達できるなら、まだ職を得ていないかもしれない優秀な人材を投入し、育てることができる。今のままでは、そのような方たちは、狩猟者としてシカの駆除に駆り出され、職業生活の大半をシカの殺戮のために使うはめになるかもしれないし、逆に研究をあきらめ、学問の世界から足を洗ってしまうかもしれないのである。資金を投入すべきテーマがあるということは、大先輩としては後進の研究者のために喜ぶべきことではないだろうか

 いまやシカによる農業被害額は全国で200億に上り、とどまるところを知らない。狩猟、管理捕獲による個体数管理は、成功例がほとんどない施策である。このままの方法を続けていても、まったく先が見えない非畜産農家は、有効な方法を必死に捜し求めている。「確実な方法で地道に進めていく」どころか、まったく効果の見えないともいえる方法に見切りをつけ始めている気配さえある。畜産農家も、牧草生産の5割をシカに食害され、自作が半減、購入牧草の値上げを避けられない事態ともなれば、経営の圧迫にもなりかねない



 私たちは、オオカミに関する正確な情報を共有、「食物連鎖を復元し、生態系を修復する」ことが、回り道のようでも、農林業被害、森林被害を抑制する近道であることを、シカの被害を受けている農家にも、畜産農家にも、だれであっても偏見のない目で、判断してもらうことを望んでいる。

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コメント

米田氏の論説から感じられる、社会的側面についての彼の認識にも首をかしげます。
米田氏が引用している「エルクを減らす要因はオオカミよりも雪や狩猟」というモデルは、米国では、オオカミを擁護するために主に用いられた理論のようです。当時の米国ではハンターたちが「オオカミは俺たちの大事な獲物であるエルクを減らす邪魔者」という立場からオオカミを絶滅危惧種法の保護から外すよう働きかけを強めていて、それに対し「オオカミは悪者じゃないですよ」と示すために使われたもの。
でも結局、狩猟が行われない国立公園内でもエルクは減少しました。そしてオオカミは現在、法律の保護から外され、州の管理下でオオカミ猟が行われるようになっています。

アメリカのハンターは「シカを減らすな!」
日本のハンター兼農業者は「シカを減らしてくれ!」
そもそもの立ち位置が違う。なのに米田氏は「オオカミ擁護派は高学歴の都会人で、農業者は家畜被害を理由に反オオカミ派」という対立の構図を設定している。一見もっともらしいけれど、外国から文献でひっぱってきただけでは?必ずしも日本にはあてはまりません。

まぁ確かに、地域の農業者や高山植物の保護にとりくむ人々が「シカを何とかしてくれ!なぜオオカミを検討しないのか」と明確に声を上げだしたのは2009年頃からのことで、これは仕方ないですが。

もうこの論説は時効になってよいと思います。

はじめて書き込みさせて頂きます。いつもオオカミに関する未知の情報(特に海外における情報)を色々と教えて頂いてありがとうございます!
その米田氏の論説は、オオカミ再導入をネットで調べようとすると真っ先に出る情報なので多くの人に出回っているようですね。そして「日本でのオオカミ再導入はほぼ不可能」と主張している人達による最大の根拠にもなっているように思えます。私自身、その論説に対する感想はブログ主さんと全く同じです。知床におけるオオカミのパック推定頭数やテリトリーの広さ等、突っ込みどころが満載に思っていたので、このブログでそれらを指摘して貰えたのは非常にありがたいです。個人的に米田氏の論説は、「日本でのオオカミ再導入はほぼ不可能」という結論がまず先で、その結論を導き出すために無理やり過程を作ったのでは無いか?と勘繰ってしまいます。
一つだけ指摘させて頂くなら、シマリスはどちらかと言えば地上性なので、樹上性のエゾリスに比べればオオカミの捕食対象にはなりやすいかと思います。ただ地中の穴に逃避出来ることや、体重が100g前後に過ぎない小物であることを考えれば、ネズミ類と同様にオオカミによって積極的に狙われる可能性は低いと思います。

ショウさん
ご賛同ありがとうございます。米田氏の結論については、私もその疑いを捨て切れません。
あの論説を読む方にも、内容をよく吟味して読んでほしいと思い、この記事を書きました。
せめて、両方を読んでほしいと願っています。

シマリスの件、ご指摘ありがとうございます。
気づいていませんでした。

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