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2012年3月13日 (火)

日本高山植物保護協会 白旗史朗会長

日本高山植物保護協会の会報より

新年への抱負 新しい出発

会長 白簱 史朗

日本高山植物保護協会会員の皆さま、明けましておめでとうございます。

NPO法人日本高山植物保護協会が、南アルプスの麓で孤々の声を挙げて、早くも23年の歳月が経過しました。世界に一属一種、それも日本南アルプスの一角に細々と生き永らえてきたキタダケソウ、この世にも稀な種は、これまでよくぞ永らえたものと、私たちに感嘆の声を思わず挙げさせたほど稀有な生を送ってきたといえます。これはまた、その当時まで、北アルプスや他の山地のように入山も容易でなく、登山道や山小屋の状態も比較にならぬくらい整備されていなかったことが幸いしたのだと思います。しかし、昭和三十年度後半からの第一次登山ブーム、そして、徐々にこの山地へも人の開発の手がのび、それにつれて人びとの訪れが繁くなると共に、南アルプスもおのずと荒廃の度が進んできました。実のところ、私が南アルプスに入り始めたのは、昭和二十年代でしたが、突きつめて考えると、私がその荒廃の先便をつけたのだともいえ、時折り慙愧の念に駆られることがあります。

しかし、謇ノ河原に石を積むような果てしのない繰り返しを続けていた高山植物保護活動も、関係者各位のたゆみない努力と環境省地元職員の方々の協力で、かすかながら光明が見えてきた様な気がします。

ですが、好事魔多しのことわざ通り、近年はニホンジカの異常繁殖による食害が南アルプスのみならず、日本全国の山にひろがってきて私たちを悩ませて居ります。

その対策として、当協会は日本オオカミ協会と提携して、その導入に努力しております。オオカミというと、人はいわれのない恐怖と危惧を抱いて、ただ反対に走ります。そもそも日本の野生界に於ける植物連鎖の最高峰に位置するオオカミを絶滅させた明治政府時代に始まった政策が、この現在の未曽有ともいえる野生生物界の混乱を招いたのであり、同様の政策でその誤りに気付いたアメリカ、カナダやドイツ、フランスなどのヨーロッパ諸国は率先してオオカミを再導入し、着々とそれを成功に導いています。

私たちも出来得る限り早急に、オオカミ再導入を図り、日本の自然界を昔日のように正常な姿に戻したいと決意しました。

どうか、会員の皆様も等しくご賛同頂き、一日も早い自然の復元に力を併せて進もうではありませんか。何卒宜しくお願い申し上げます。


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