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2012年5月17日 (木)

ミネソタのオオカミ①~絶滅危惧種法以前:大量殺戮の時代

アメリカ合衆国のオオカミは、1965年まで、捕獲に懸賞金がかけられていました。根絶すべき害獣として扱われ、1973年の絶滅危惧種法(ESA)制定時には、ほとんどミネソタ州北部の深い森林に、700~800頭とみられる群れが残るだけでした

 

 1973年絶滅危惧種法制定により、オオカミは絶滅危惧種リストに指定、保護されることになり、1992年の調査では1251~1400頭と推定されるほどに回復し、その後も順調に生息域、生息数ともに拡大を続け、安定した頭数で推移してます

 また一方でイエローストーン国立公園を含む北部ロッキー地域でも、再導入によるオオカミの回復が行なわれ、増加を続けているため、絶滅危惧手法の指定リストからオオカミの指定を解除する提案がなされるようになりました(ディリスト)

指定解除は2009年に決定したもののディリストは、自然保護団体による反対意見が根強く、ミネソタでは即実行には至らず、2度実施され、2度とも裁判によって覆されています。

 またディリストに当っては、保護対象からはずれることによって、再びオオカミが根絶の危機に直面しないよう、州による保護管理計画が立案され、ディリスト後すぐにオオカミ保護が州に移管、保護が継続されることになりました。「ミネソタオオカミ管理計画」は、ESAからオオカミがディリストされた後、オオカミ保護を引き継ぐために2001年に立案、成立したものです。

この計画に関連して、以下の文書を含め、調査報告等が多数公表されています。

「オオカミ管理計画」(2001年)ミネソタ州政府

「オオカミ調査報告」(2008年)ミネソタ自然資源局(DNR)ホームページ

「ミネソタオオカミ管理計画~10年の変化」(2011年)インターナショナルウルフセンター(ミネソタ州イリ)

「ミネソタ自然資源局(DNR)オオカミ報告短信」(2012年)

「農家畜産家への手引き」ミネソタ自然資源局(DNR)ホームページ

これ参考にし、ミネソタにおけるオオカミの現状を整理しました

【絶滅危惧種法以前】


シートン(シートン動物誌)によれば、最盛期には年間
20万頭のオオカミが殺戮され、北アメリカ大陸からオオカミは駆逐されたと推測されている。

http://blogs.yahoo.co.jp/pondwolf39/36739864.html

ミネソタDNRホームページより

人間に駆逐される以前のオオカミ分布

Img0142

1970年代

 オオカミはかつて州全土に存在したが、1900年までには、南部西部で稀になってしまった。オオカミ生息域は減少し続け、1940年代までに生息する地域は、大きな頭数がいるカナダにつながる北部にしか残っていなかった。

1950年代前半、オオカミは北部、北東部の一部12000平方マイルに450~700頭が残るだけになっていた。1960年代半ばまでには、頭数は350~700頭になり、1970年には、750と推定され、生息する面積はおそらく15000平方マイルだった。


1970年代のオオカミ分布地図です。

Img0152



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