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2012年11月 9日 (金)

イヌとオオカミの違い~狩猟の能力に関して

「狼にできて犬にできない訳がない」という無謀なことを言う反対者もいます。犬の中には適した品種もいるのではないかという薄弱な根拠ですが、いろいろなところで聞かれることですので、これも何か大きな勘違いがあるようだということは示しておきます。



イヌは人に飼いならされ、改良されてきただけに、野生での能力は、オオカミよりはるかに低い動物です。そうでなければ人間と共に生活することができないのは当然のことではないでしょうか。

その能力の違いは、①アゴの力、歯の大きさ②走力、持久力③学習能力、の3つで示せるのではないかと思います。そう考えると、オオカミに関するQ&Aに、咬む力の記述や走る能力を示す内容があることに納得がいきます。もう一つ学習能力が重要なのは、狩りに関するノウハウの習得の速度が、イヌとオオカミではまったく違うらしいということがオオカミの側の本からもイヌの側からも言われているからです。

 ①アゴの力、歯の大きさ②走力、持久力については、当ブログの前の項目を見ていただいても、Q&Aがありますが、ここではこのブログを引用します。




http://nobonobo3161.blog79.fc2.com/blog-entry-848.html
 



円山動物園のオオカミ舎にオオカミとイヌの違いを解説した板があります。
それをこのブログが書いてくれています。

ブログで写真とともにごらんいただくのがいいと思いますが、文章部分をここに引きます。





体型について

こっちがオオカミ。 イヌと比べて体が大きく、前足はイヌより後ろのほうにあるのが
特徴。 オオカミの体高は約60~90cm。 肩幅が狭く、ほとんど胸の真下に前足が
あるよ。 そのおかげで肩関節を充分に伸ばし、歩幅を大きくして、速く走ることが
できるんだ。




 
こっちがイヌ。 ちなみに上の絵はシベリアンハスキーの形、オオカミと比べて体が
小さく、前足は前寄りにあるのが特徴。 オオカミとよく似ていると言われる。
シベリアンハスキーの体高は約50~60cm。 イヌの前足は肩幅が広く、オオカミ
よりも前寄りにあるよ。




歯について
こっちがオオカミ。 イヌと比べて上あごの第4前臼歯と、下あごの第1臼歯が大きく
さらに頭から鼻先までほとんど直線に近いのが特徴。 イヌよりも全体的に歯は大き
く、シカなどの骨を噛み砕くのに適しているよ。



 
こっちがイヌ。 オオカミと比べて上あごの第前臼歯と、下あごの第1臼歯が小さく
さらに頭がい骨の眼の辺りがへこんでいるのが特徴。 人間に飼われるようになり、
食べ物が変わったことで歯の大きさや骨の形も変わってきたと言われているよ。





足跡について 
 こっちがオオカミ。 イヌと比べて細長いのが特徴。オオカミは、狩りで獲物を捕まえ
るために速く、長い距離を走らなきゃいけない。 だからイヌと比べて少し細く長い形
なんだ。



こっちがイヌ。 オオカミと比べて丸っこいのが特徴。 理由はオオカミとは違い、
イヌは走る必要がなくなったので、足が短く太くなり足あとも丸くなったんだ





オオカミとイヌの学習能力の違い


この点に関して、「オオカミ」(エリック・ツィーメン)には、こういう記述があります。

『イヌの行動に比べてオオカミの行動で独特に思われた特徴は、狩りにおいて自分ができないことや、何が無意味な追跡であるかを、イヌよりもはるかに早く会得するということである。車であることを見分けられなかった一回の経験だけでアンファ(飼育されているオオカミ)は、それ以後決してこのような誤りを犯さなくなった。同じことは、畑にいる鳥や逃げ去るノウサギにもあてはまった。追跡が不成功に終わった経験を一回するだけで、将来のためには十分だった。これに対しプードルは、畑のカラスとのゲームから非常にわずかしか学ばなかったし、のちに私が飼った猟犬も逃げるノウサギを山を越え谷を越えて追跡して失敗しても、やはりほとんど何も学ばなかった。・・・


単純にどんな動物の跡も追いかける猟犬は、どのような獲物なら追跡するかいがあり、どの動物は追跡しても無駄なのかを、じつにゆっくりと経験をつむことによって、やっと学ぶのである。

オオカミは、体は大きくなったとはいえ、まだ子供でしかないオオカミですら、狩りに関してはもう盛りを過ぎた猟犬のように見える。かれらが逃げていくノウサギに目もくれず、また、そのすぐあとでノロジカをただ見送るだけなのを見ると、オオカミたちにはまだ追跡に必要な狩りへの動機がないのだと考えたくなるだろう。一方、猟犬の方は、興奮にふるえ、抑えることもままならないほどなのだ。

しょっちゅう狩りの失敗をするという贅沢は、イヌにだけ許されている。オオカミは自分の体力を節約して使うということを、早くから学ばなければならないのである。』


「オオカミ」は、この分野における名著です。
これだけで十分でしょう。


学習能力の違いについては、イヌの側から書かれた本にも、同様の記述があります。

立ち読みしただけで、何が書かれていたか、説明できるほど憶えてこなかったので、書きませんが、ご興味があればお読みください。

犬から見た世界 アレクサンドラ・ホロウィッツ著
本書は、認知行動学者・心理学者であり大の愛犬家である著者の、8年に及ぶ研究の集大成である。(書評サイトから引用)






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