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2015年8月 8日 (土)

IWMC2015 世界野生動物管理学術会議・見聞記①

 

IWMC2015 世界野生動物管理学術会議・見聞記

 

南部成美

 

 

 

札幌でIWMC2015 世界野生動物管理学術会議というものが開催されました。

 

http://rgu-wildlife.info/iwmc2015/

 

 

 

2015726日~30

 

於:札幌コンベンションセンター

 

 

 

 

 

札幌で開催されたこの会議に参加 (…というか、発表はしなかったので聴講というのが正しい表現でしょう) してきました。

 

 事前の下調べでは、全5日間のスケジュールの中でオオカミがテーマやタイトルに含まれているものは口頭発表・ポスター・シンポジウム合わせてもたったの8題のみ。費用対効果を考えて、直前まで参加するかどうか決めかねていました。

 

でも、国際会議が日本で開催されるのはそうそう無い機会だし、知床が世界自然遺産に登録されて10年に当たる今年、10年前のシンポジウムと同じ研究者 Dr. Dale McCullough が再来日して話すというので、これはぜひ直接お話をうかがってみたい!と決心し、貯金をはたいて(涙) 行ってまいりました。

 

 

 

・・イエローストーンのオオカミ復活に多大な貢献をしたUSFWSMr. Ed Bangs 。彼は10年前、シンポジウムのために来日し、マッカラー博士とともに知床の森の惨状を見て、ここにもオオカミを入れるべきだと発言してくれました。のちに出版された『世界自然遺産 知床とイエローストーン』を読んで「この日本で『オオカミが必要だ』とハッキリ断言するとは、何て豪胆な人なんだろう!」と思い、エドってどんな人かなぁ・・と想像を膨らませていました。そして、ついに2013年秋、念願かなって直接会うことができ、本にサインをもらって(ミーハー ^^;) 年に2,3回はメールのやりとりをする仲になれたわけですが(←それって「仲」というほどじゃない、というツッコミは無しでお願いします) 今回、エドは来ません。日本の研究者や関係者はほとんどが「オオカミぃ?むりむり」という態度です。環境省も門前払いの姿勢を貫いています。

 

 

 

 

 

・・・10年後の今回、知床をテーマにしたセッションで、きっとオオカミは無視されるな。

 

そう思いました。そのガッカリを覚悟のうえで、出かけたわけです。

 

 

 

 

 

 

 

当日、朝一番の午前前半には、会場で一番大きいホールで Dr. Dale McCullough ( マッカラー博士)ともうお一人が『長期にわたるモニタリングから見えてくるもの』という趣旨の講義を行いました。マッカラー博士はシカの専門家です。かつてアルド・レオポルドをはじめとする初期の研究者たちが、有用な資源であるシカ類を保護するためにいろいろな研究をし、提言をしたわけですが、それが科学的に妥当な推測だったかどうか、自然のことは短期間の研究では見えてこないものがたくさんあること、また時代を経てDNA分析など新たな手法も使えるようになって新たな知見が加わっていること、などを話していました ・・・ま、だいたいそんなような話・・としか分かりませんでしたが(てへぺろ)

 

続いて次の方の、セレンゲティの有蹄類の話は、日本のオオカミとは関係ないかなーと思ったのですが、アフリカのセレンゲティは憧れの場所のひとつですし、せっかくだから聴いてみようと思いました。これも面白かったです。目からウロコというか。セレンゲティといえば見渡す限りの大草原、駆け抜けていくヌーの大群、太古の昔から未来へと永遠に続く、野生の王国・・みたいなイメージだったのですが、どうもそれってちょっと違ったみたい。いま目の前に見える景色からは想像できないことも歴史をたどると浮かび上がってくる、だからそれをふまえて未来を考えなければならない、とのこと。考えさせられる話でした。

 

 

 

 

 

さて、午前の前半は終了。集まった人々は午前後半の別のセッション会場へ向かったり、ランチに出かけたり、三々五々去って行きます。でもマッカラー博士は、午前は次の予定はないらしく、会場の片隅で知り合いと話したり質問者に答えたりしています。

 

・・午後はいよいよ知床のセッション。マッカラー博士は、発表はしないけど、セッションの最後に、全体の総括というか講評をするお立場なので、「ワタシ、お話を伺うのを楽しみにしてました」とだけ申し上げようと、勇気をふりしぼって声をかけてみました。(だって私の英語力では、午後のセッション会場の方で、並み居る参加者を前に、その場で英語での質問やコメントをするなんてとてもとても考えられませんから。しかもマッカラー博士ご自身は、オオカミについてどう思っているか分からないし。講義ではレオポルドに否定的なニュアンスで話をしていたし。反オオカミ代表格な梶教授の個人的知り合いだし・・・云々)

 

ま、ひとこと「午後のセッション、楽しみです」と申し上げるだけなら失礼にならないだろう、日本にはオオカミ復活を望んでいる人間がいることだけお伝えできればいいやと思って。

 

 

 

と こ ろ が。

 

 

 

かくかくしかじかで、せっかくエドが10年前に「知床にオオカミを」て言ってくれたのに~、日本は全然動いてなくて~・・みたいなことを申し上げたところ、マッカラー博士が「これから休憩室にお茶を飲みに行くんだけど、一緒にどう?ちょっと話をしようよ」

 

えええぇーっ\(@@:)/ あたふたあたふた

 

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