無料ブログはココログ
2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

最近のトラックバック

« 【メルマガ】日本ではなぜオオカミ復活理論が浸透しないのか?環境省も学会も理解できないのはなぜ? | トップページ

2018年10月15日 (月)

【メルマガ】オオカミ復活論入門 1990年代トップダウン理論は日本に入ってきたのか、受け入れられたのか~栄養カスケード効果はまだまだ理解されていなかった

【メルマガ】1990年代トップダウン理論は日本に入ってきたのか、受け入れられたのか~栄養カスケード効果はまだまだ理解されていなかった

 

20181月から【メルマガ】オオカミ復活論入門を配信しています。

 

1015日配信の要約版です。

よろしければご購読お願いいたします。初月無料です!

 

http://www.mag2.com/m/0001681617.html

 

 

オオカミ再導入は公的にはまだ受け入れられていません。何故なかなか受け入れられないのでしょうか。

現在の環境省や大学研究機関で主要な立場にいる人たちがまだ学生だった頃、生物学や生態学の授業ではどんなことが教えられ、何が教えられていなかったのかということは、けっこう重要なことだと思います。

もちろん研究者たちは日々新しい情報にも触れ、思索を重ねているのですから、なじみのない概念も取り入れないわけはないと思いますが、そうした情報をフォローする時間のない官僚たちは思考の奥底に古い観念が染みついているのかもしれません。

 

前回は、現在の生態学を教える教科書の内容について触れましたが、今回は研究者レベルで再導入に至る概念がどの程度浸透しているか、いつ情報が伝わったのか、年代ごとに検証してみたいと思います。

 

1995

「現代生態学とその周辺」沼田眞 編 東海大学出版会

 

物理的環境と動植物の関係をテーマした章が多く、動物をテーマにした第4章の内容は、この頃はまだ動物の種間関係への関心は薄く、千葉県のシカとサルの話題においても、増加の原因や背景への言及はなく、被害防除の必要を解説しているだけです。この当時の生態学は、まだ種間関係までは取り上げていませんでした。

 

1996

「保全生態学 遺伝子から景観まで」 鷲谷いずみ 矢原徹一 文一総合出版

 

「大型肉食獣の衰退が著しい」という程度で、大型動物の食物連鎖には思い至らない様子です。ということは、「肉食獣の役割」と言っていますが、大型肉食獣の役割についての認識は深くありません。単に捕食だけの機能ということでしょうし、キーストン種は本書全体を通じて「草食獣」とされていますから、栄養カスケードについても認識はないようです。

彼らが植物生態学を中心テーマとしていることも原因かもしれませんが、この時期、まだアメリカで起きているイエローストンの肉食獣-草食獣問題は伝わっていないように見えます。

 

2001

「群集生態学の現在」 佐藤宏明 山本智子 安田弘法編著 京都大学出版会

 

著者は編者含め全部で20人の研究者で、それぞれ一章を分担執筆しています。本書は動物中心に編集されていて、本書の出版時には、HSS仮説やペインの栄養カスケード概念が日本に紹介され、大きなショックを与えていることが窺えます。しかし、同時に反発のようなものも垣間見え、すんなりと受け入れられてもいません。

 

こうした経緯は、日本オオカミ協会がオオカミ再導入の主張を始めてからの反応と重ね合わせても納得がいきます。90年前後の最初の反応は「バカじゃないか?」というものだったそうです。当時はアメリカで盛んに行われていた議論の情報はほとんど入っていなかったと思われます。

« 【メルマガ】日本ではなぜオオカミ復活理論が浸透しないのか?環境省も学会も理解できないのはなぜ? | トップページ

オオカミ復活」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/221774/67174849

この記事へのトラックバック一覧です: 【メルマガ】オオカミ復活論入門 1990年代トップダウン理論は日本に入ってきたのか、受け入れられたのか~栄養カスケード効果はまだまだ理解されていなかった:

« 【メルマガ】日本ではなぜオオカミ復活理論が浸透しないのか?環境省も学会も理解できないのはなぜ? | トップページ