イエローストーン国立公園の外側に広がるオオカミエリア
イエローストーンの25年②~目撃者ノーム・ビショップの証言をもとに
イエローストーンのオオカミ再導入から25年経った今、イエローストーンの周囲に広がるロッキー山脈でオオカミとエルクなどのシカ、そして人間社会がどのような関係を構築することになったのかをノーム・ビショップのインタビューをもとに報告します。
イエローストーン国立公園内だけでなく、同時に公園外にもオオカミは放されています。そのオオカミたちは今どうなっているのでしょう。
放獣地点はアイダホ中央です。地図を確認すると、アイダホ州北部はロッキー山脈の真ん中です。そこから西にモンタナ、南にワイオミングが隣接しています。アイダホ中央部に放されたオオカミは都市部を避けて北部山脈全体に広がりました。
【公園周辺3州のオオカミ】
アイダホ州の中央部にもオオカミが再導入され、25年後の現在、ロッキー山脈北部一帯でもオオカミが増え、生息範囲を拡大しています。
現在オオカミはイエローストーンを取り囲む3州に加えて、ワシントン州、オレゴン州に広がりました。合計するとおよそ1500から1800頭くらいの頭数で増減しています。
【オオカミの分布】
各州の詳細な分布を州のHP等から引用します。
モンタナ州
出典:Montana Gray Wolf Program 2018 Annual Report
アイダホ州
出典:2015 IDAHO WOLF MONITORING PROGRESS REPORT
ワイオミング州
出典:WYOMING WOLF RECOVERY 2016 ANNUAL REPORT