北アルプスにシカが侵入し、関係者は大慌てです。
早く手を打たなければ手遅れになる。
ですが、早く手を打っても、方法論が間違っていれば他の地域と同じ轍を踏むことになります。
では他の地域は手を拱いていたのでしょうか。
そうではないと思います。
生息密度が低ければ、捕獲効率は上がりません。
捕獲効率が上がるほどに生息密度が高くなれば、もう手遅れです。
人間が手を下すのではなく、自然の摂理に任せられるように、オオカミを森に戻しましょう。
北アルプスにシカ定着、高山植物食べる恐れ 環境省が調査
2013/2/1 11:26
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG3105B_R00C13A2CR0000/
環境省松本自然環境事務所(長野県松本市)は1日までに、北アルプスを中心とす
る中部山岳国立公園の標高1500メートル以上でニホンジカの目撃が増え、山麓では定
着しているという調査結果を明らかにした。松本市で開かれた対策検討会で報告し
た。
今後、標高2500メートル以上の高山帯にまで生息地域を広げ、貴重な高山植物を食
べる恐れがあるという。
検討委員の泉山茂之信州大教授(動物生態学)は南アルプスの例から、ニホンジカ
が短期間で爆発的に増える危険性があると指摘。「山麓でいかに抑えて高山帯へ入り
込まないようにするかが大切」と述べた。
日本経済新聞
北アルプス・シカ侵入で対策検討会
(長野県)
http://www.news24.jp/nnn/news8842958.html
動画
これまで生息していなかった北アルプス一帯へのニホンジカの侵入を防ごうと、松本
市で対策検討会が開かれた。環境省長野自然環境事務所が調べた今年度の北アルプス
でのニホンジカの目撃件数は21件。来年度、低山帯での捕獲を強化する方針。
[ 1/31 18:32 テレビ信州]
ニホンジカ、大町東部で越冬 県が移動経路調査
01月29日(火)
http://www.shinmai.co.jp/news/20130129/KT130128SJI090008000.php
北アルプス周辺のニホンジカの移動経路を衛星利用測位システム(GPS)を使っ
て追跡した県の調査で、昨年の春~秋に大町市西部などの北ア山麓にいたシカの多く
が、11月に同市東部の八坂や美麻などの地区に移動し、越冬していることが分かっ
た。季節によって餌を得られやすい環境を選んでいるとみられる。移動の際は平地も
通り、JR大糸線や国道148号を横断していた。県は調査結果を、シカの拡大を防
ぐための効率的な個体数調整(駆除)に生かす方針だ。
信濃毎日新聞
北ア・高山植物 シカ食べた跡? 研究者らに危機感01月28日(月)
http://www.shinmai.co.jp/news/20130128/KT130121FTI090003000.php
北アルプス爺ケ岳(2669メートル)に近い中部山岳国立公園内の標高2245
メートル地点で、高山植物のタテヤマアザミのつぼみが大量に食べられた痕跡が見つ
かっていたことが分かった。専門家は、1カ所で集中的に食べられている状況などか
ら、ニホンジカの可能性が高いと指摘。環境省松本自然環境事務所(松本市)による
と、同国立公園内でシカが草花を食べたとみられる例は初めてという。北アではシカ
が分布を広げているとされ、研究者らが危機感を強めている。
北アでは長くシカは生息しないとみられていたが、1998年の環境省のアンケー
ト以降、目撃例が相次いでいる。2010年には県林業総合センターが同公園外の野
麦峠(標高1672メートル)などでシカが樹皮を食べた痕跡を見つけた。昨年7月
には、爺ケ岳西方、鳴沢岳(2641メートル)の高山帯稜線(りょうせん)上でシ
カが撮影されている。
信濃毎日新聞
北ア山麓で多数のシカ越冬 松塩筑猟友会、駆除で目撃
01月14日(月)
http://www.shinmai.co.jp/news/20130114/KT130113SJI090009000.php
松本、塩尻市と東筑摩郡の狩猟免許を持つ人でつくる松塩筑猟友会は13日、ニホ
ンジカの個体数を抑えるため、松本市安曇の北アルプス山麓で初めての駆除を試み
た。約60ヘクタールの範囲でシカ10頭ほどを目撃。かつて北アに生息しないとみ
られていたシカが多く越冬している現状が分かったが、捕獲はできなかった。
下山後の反省会では「足跡がかなりあった」「(周辺の山で)越冬しているシカは
かなり多いようだ」との声が出た。同猟友会安曇支部長の斎藤浩幸さん(52)=松
本市安曇島々=は「シカがあまりに増えれば脅威になり、手遅れになる。(今回は使
わなかった)猟犬を使ってまた駆除をしたい」と話した。
信濃毎日新聞
2013年01月16日
北アルプス山麓「ニホンジカ捕獲大作戦」が実施されました!
1月13日(日)松本市安曇地域で、多数の松塩筑猟友会等によるニホンジカの
駆除作業が行なわれました。その結果は?
http://matsuchi.nagano-ken.jp/e10477.html
晴天に恵まれた当日、松本市安曇支所に梓川、安曇、奈川の各松塩筑猟友会猟友会
員や環境省、県、松本市の関係者約40名により、松本市安曇地区の「大明神山」の南
斜面にて「巻狩り」による「ニホンジカ捕獲大作戦」が行なわれ、そこに参加させて
いただきました。
ライチョウ保護、野生動物対策を 岐阜・高山で研究者ら会議
http://www.47news.jp/CN/201210/CN2012101301001695.html
岐阜県高山市で開かれた「第13回ライチョウ会議」=13日午後
国の天然記念物で絶滅危惧種に指定されているライチョウの保護について研究者や
関係者が意見交換する「第13回ライチョウ会議」が13日、岐阜県高山市で開か
れ、参加者から「高山帯に侵入した野生動物の対策が必要」との指摘があった。
会議では、南アルプスや北アルプスの高山帯にシカなどの野生動物が侵入すること
で生態系が破壊され、ライチョウの生息に悪影響が出ている事例などが報告された。
中村浩志信州大名誉教授(鳥類生態学)は「かつては狩猟者が野生動物の数を抑え
ていたが、高齢化が進み、動物の数も大幅に増えた。行政が主導して駆除チームを作
るべきだ」と指摘した。
2012/10/13 19:00 【共同通信
『ニホンジカ、食害対策で北アルプス追跡調査へ
http://ameblo.jp/jokeness1445/entry-11276916166.html
[読売新聞 6月13日 9時49分配信]
北アルプスに生息範囲を広げているニホンジカの食害から高山植物を守るため、環境
省は7月にも、シカの追跡調査を初めて実施することを決めた。
同省と林野庁、長野、富山、岐阜、新潟の4県などでつくる「中部山岳国立公園野生
鳥獣対策連絡協議会」が12日発足し、報告された。
同省長野自然環境事務所によると、調査は白馬岳、乗鞍岳、上高地の3地域で実施。
シカを1頭ずつ捕獲して全地球測位システム(GPS)装置を首輪で取り付けて放ち、
シカが移動する経路を追跡し、北アルプスに侵入するルートや越冬する場所などを把
握する。