自然・自然保護

2022年7月 6日 (水)

新刊ご案内「絶滅したオオカミの謎を探る」狼と森の研究所

新刊のご案内です。

「絶滅したオオカミの謎を探る―復活への序章」朝倉 裕 編著

絶滅したオオカミの謎を探る ―復活への序章― | 朝倉 裕 |本 | 通販 | Amazon

 

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古来農耕民として生きてきた日本人にとってオオカミは、自分たちの生きる糧を害する草食獣の天敵であって、心強い味方と認識していたはず。にもかかわらず牧畜文明の末裔である西洋的固定観念の虜になっていることが多いのはなぜでしょうか。

「絶滅したオオカミの謎」とは、日本人がなぜこれほどオオカミの姿を誤解しているのか、日本人の目に仕掛けられた偏見のフィルターが広く深く浸透しているのか、ということの「謎」でもあります。

 

そのフィルターを取り除いたとき、日本の歴史の中にどのようなオオカミが見えてくるのか、を本書で描き出そうとしました。

そこに現れた姿は未来に向けてオオカミ復活の基礎知識となるものと確信しています。未来を担う世代に手渡すべき自然には頂点捕食者の存在が不可欠であると、一人でも多くの人に理解していただけることを願っています。

 

 

 

 

2019年12月 4日 (水)

白籏史郎さんの訃報に接して

山岳写真家、白籏史朗さんの訃報がニュースで流れました。

静岡新聞 白籏史朗さんの訃報
https://www.at-s.com/news/article/social/shizuoka/711845.html

白籏史朗さんとの出会いと短かった交流について書いておきたいと思います。

白籏史朗オフィシャルサイト
http://shiro-shirahata.net/

2010年(平成22年)春、白籏さんが主宰する日本高山植物保護協会のHPで白籏さんご本人の年頭あいさつを読んだことがきっかけです。
「高山植物を護るためにはオオカミを再導入するしかない」
という内容でした。
協会からたどってご本人と連絡がつき、新宿の事務所をお訪ねしたのが初めての出会いです。

その事務所で、高山植物を護るためにはオオカミ再導入を絶対に進めなければならないと意気投合し、その年の7月に開かれる第二回大井川源流南アルプス100人会議にご招待いただき、会議でオオカミ再導入についてお話する機会を得ました。
翌年は日本オオカミ協会の丸山会長を100人会議に招待していただき、さらに静岡市でその二人に加えて高山植物がご専門の静岡大学増沢武弘教授と3人によるシンポジウムも企画していただきました。もちろんテーマは「オオカミの再導入と高山植物保護」です。


以下のサイトは2012年(平成24年)の白籏さんの新年のご挨拶です。http://www.jafpa.gr.jp/modules/jafpanews/index.php?content_id=23


その後、連絡が取りにくくなり、事務所も閉鎖されてしまったようでしたので、体調を心配していましたが、先月末に逝去されたとのニュースに接しました。
白旗さんの愛した山岳景観が失われようとしている今、オオカミ復活実現の端緒も作り切れないうちに逝かれてしまいました。
ご冥福をお祈りいたします。

そして白籏さんのご厚意に報いることもできなかったことを残念に思います。


その後日本高山植物保護協会のサイトでは、オオカミ再導入に懐疑的な記事が登場しています。
白籏さんの意思は伝わらなかったようです。
高山植物を愛する人たちよ
日本の山岳景観を愛する人たちよ

問う
みなさんが愛しているのは高山植物だけなのか?
生態系が壊れていることは眼中にないのか?
シカが増えたからといってシカを殺すだけでよいのか?
人間が生態系の頂点に立っていると本当に信じられるか?
山岳景観は動物生態系のバランスなしに存在できると本当に信じているのか?


この動画を見てください。

オオカミが生態系からいなくなったらシカが増えすぎて植物がなくなり蝶や昆虫や鳥もいなくなります。だからオオカミを復活させて生態系を復元しようというお話。
https://www.youtube.com/watch?v=ZyFaVpORo8k


大峰山脈のシカ被害の現状
https://www.youtube.com/watch?v=-2Ggym3YajY&fbclid=IwAR0v9MtIefkIiv4meJEUgF2alpxDBM8MKv4YnpCGZQCDueKTtpN9WEoqdAQ


2018年2月11日 (日)

狩猟、シャープシューティングはオオカミの代役が務まるのだろうか

【メルマガサンプル】オオカミ復活論入門

 

週一回書いていく作業がようやく軌道に乗ってきました。

 

だいぶ先の回用の話ですが、シャープシューティングを含む人間の狩猟とオオカミの違いについて書きました。考察として自分自身興味深かったので、これをメルマガサンプルとして公開したいと思います。

 

【メルマガ】オオカミ復活論入門

http://www.mag2.com/m/0001681617.html

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 オオカミ復活論入門

 

オオカミと人間の狩猟、違いは何か

 

オオカミがいない日本、頂点捕食者の役割は人間がやらなきゃ、という人は多いが、、、、

  

2018年●月●●日

 

No.

 

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今のシカの増加の全国的な広がりと生態系被害を考えると、必要な対策は広い面積でシカを万遍なく減らし、生息密度を減らし、植生への影響を極力軽くしていくような、なおかつ生物多様性を高める、あるいは維持するためにはニホンジカを根絶するのではなく適度な密度で、植生に攪乱を与えるようなものであることが望ましいと思われます。

 

たとえば知床半島のエゾシカ保護管理計画は生態系被害を抑えるために、1平方キロあたり5頭以下と目標値を設定しています。5頭を超えると森林植生に影響が出始めるからです。ここでは最終目標は植生の回復と生態系の再生におかれています。(「日本のシカ」)

 

また生物多様性を最大にするニホンジカの生息密度は1平方キロあたり3頭以下(須田2002)と言われています。したがって生態系被害を抑え、生物多様性を高めるためにはシカの生息密度は、1平方キロあたり5頭以下、できることなら3頭以下に抑えることが目標になります。

 

オオカミ生息地域では、オオカミが増えるとそのナワバリと緩衝地帯がシカの生息地をほとんどカバーするようになり、毎日のようにそのナワバリ内(平均200平方キロ=2万ヘクタール)を40キロ、50キロという長距離を走り回ってシカを追い、捕食で生息密度を減らし、たとえ減らなくてもシカを動かすことで植生への影響を緩和することができます。多すぎるシカを減らしていくには少し時間が必要ですが、上記の条件をだいたい満たすことができるでしょう。

 

人間の狩猟はそうではありません。だから人間にオオカミの代役は務まりません。その一言でこの問題は終了にしたいところですが、日本ではオオカミ不在のまま、狩猟またはシャープシューティング(SS)で生態系をコントロールしよう、できるはずだ、と主張する人たちが政策の中心にいるので、オオカミと人間のできることの違いをはっきりさせる必要があります。

 

人間は増えすぎた鹿を減らせるのでしょうか。生態系を救えるのでしょうか。


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2015年1月22日 (木)

Dr. Wolf  D・ミッチ博士来日決定!【オオカミシンポ2015:復活と保護】

2015年、日本オオカミ協会は、オオカミの世界の第一人者、D・ミッチ博士を招聘し、全国でシンポジウムを展開します。


日本オオカミ協会ホームページ

http://www.japan-wolf.org/

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2013年11月12日 (火)

【オオカミに関する認識の違い】ルーマニア ミネソタ ディフェンダーズ そして環境省

「ティミッシュの物語」で、彼女を追いかけていた研究者は、

「ティミッシュとその家族は、食べるものがあり人間がオオカミの存在を受け入れることができるなら、オオカミがほとんどどこでも生きられることを証明した」

と書いていた。

また、

2000頭から3000頭のオオカミを州内に抱えるミネソタ州は、オオカミについてこう書いている。

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イエローストーン国立公園へのオオカミ再導入に、重要な役割を果たしたディフェンダーズ・オブ・ワイルドライフは、シンボルマークにオオカミを象ったロゴを使用しているが、オオカミについて以下のように解説している。

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