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イベント

2017年9月30日 (土)

リ・ワイルディング【再野生化】を考える【講演&映画】

 

リ・ワイルディング【再野生化】を考える【講演&映画】

オランダ、イエローストーン、そして日本。再野生化とはなんだろう?

 

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「リ・ワイルディング」はオランダの首都アムステルダム近郊で、の再野生化された元干拓地の様子を記録したドキュメンタリー映画です。

干拓事業によってつくられた土地が、放置され、人が介入することなく10年が過ぎ、沼はやがて水草で覆われ湿地帯へと変化、おびただしい野鳥が集まり、鳥たちが整えた水際にキツネなどの小動物もやってきました。自然がみずからの論理(緯度、日光、降水量、地形、土壌など)にしたがって、元来の動植物相を回復してゆく過程を描いています。


一方アメリカのイエローストーン国立公園では1926年にオオカミを根絶して後、大型の草食獣であるエルクジカが増えすぎて、植生被害に始まる動植物の多様性低下などの生態系被害が大きくなったため、1995年に捕食者であるオオカミを再導入し、生態系の復元に成功しました。オオカミが導入されることによって、シカが食べつくした植生が回復し、回復した植物を食べる小動物も昆虫も蝶も鳥類も増え、川の魚にまで影響した現象が観察されました。

『オーストファールテルスプラッセン』自然保護区と日本の森林生態系の今の状態は、実は自然が回帰しつつあるという点、捕食者が不在という点でとよく似ています。

そしてイエローストーンのオオカミ再導入による生態系の復元は、日本の将来の姿として学ぶべき手本といえます。

その両方を見ることで、日本の野性動物問題を考えます。


   

【日時】

2017113

1600
【第一部】イエローストーンにオオカミが戻ってきたら自然が元に戻った!


イエローストーン公園公認ガイド 
スティーブ・ブラウンさん(日本語)

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1800
【第二部】「リ・ワイルディング」上映

  【あたらしい野生の地】

   http://rewilding.mejirofilms.com/

 

(どちらかだけの部分参加も可)

【入場料】

一部二部通し 二部のみ2000円(1ドリンク付き)

一部のみ 500円(1ドリンク付き)

 

【場所】

AMPcafe

 

東京都杉並区高円寺南4-30-1 カームステージ高円寺102

 

高円寺南口ロータリーのYonchome Cafe(1Fが花屋のビル)を左へ。

 坂を下り、公園の手前を右へ。 一つ目の交差点右側のコンクリートビル。

JR高円寺駅より徒歩2〜3分。

 

Amp

【申し込み】

オオカミと森の研究所   朝倉 裕

携帯:080-6778-9891

Email: wolfwars@outlook.jp

FAX042-403-5863

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2016年10月 9日 (日)

日・米・独 オオカミフォーラム2016

今年も行います「日・米・独オオカミフォーラム」

昨年に引き続き、今年もオオカミとその復活に関する国民の理解を得るためにフォーラムを行います。今年の重点地域は西日本。徳島(10/22)、福岡県添田(10/23)、広島(10/24)、京都(10/25)、横浜(10/27)の5都市です。


ゲストの専門家は米独から4名が来日します!(通訳付き)
参加費無料!多くの方ご参加をお願い致します!

Photo

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【日時&会場】

10月22日[土] 開演13:30-16:30

〔徳島〕ふれあい健康館(パネル展示あり)
徳島県徳島市沖浜東2丁目16番地〈地図〉
徳島市営バス「ふれあい健康館ゆき」松林直行
〈お問合せ〉佐伯雅子(JWA四国支部:TEL090-6282-9550)

10月23日[日] 開演14:30-16:30

〔福岡〕添田町民会館(パネル展示あり)
福岡県田川郡添田町大字添田517-1〈地図〉
添田駅から徒歩9分
〈お問合せ〉武貞誉裕(JWA九州支部:TEL090-2965-8081)

10月24日[月] 開演17:30-20:30

〔広島〕鈴峯女子短期大学 会議室(パネル展示あり)
広島県広島市西区井口4丁目6-18〈地図〉
広電宮島線修大付属鈴峯前下車北へ徒歩3分 山陽線五日市駅下車東へ徒歩15分
〈お問合せ〉新田由美子(JWA中国支部:TEL082-278-1130)

10月25日[火] 開演18:15-21:00

〔京都〕キャンパスプラザ京都 4F第三講義室
京都府京都市下京区西洞院通塩小路下る東塩小路町939〈地図〉
京都駅烏丸中央口出て左へ徒歩5分
〈お問合せ〉物部礎(JWA近畿支部:TEL090-5057-1187)

10月27日[木] 開演13:30-16:30

〔横浜〕神奈川県民ホール 大会議室6F(パネル展示あり)
神奈川県横浜市中区山下町3-1〈地図〉
みなとみらい線日本大通り駅3番出口より徒歩8分
〈お問合せ〉白木登(JWA神奈川県支部:TEL080-5408-9775)
写真などのパネル展示は、11:00-13:30[隣接小会議室]

【後援】
ドイツ連邦共和国大使館、公財)日本生態系協会、伊豆ユネスコクラブ、NPO法人神奈川県自然保護協会、アカザを守る会、市民活動連盟キーストーンちば、NPO法人四季の森里山研究会、公社)徳島県労働者福祉協議会、公財)徳島県勤労者福祉ネットワーク、徳島新聞社、朝日新聞徳島総局、毎日新聞徳島支局、読売新聞徳島支局、高知新聞社、
RKC高知放送、愛媛新聞社、コープ自然派しこく、四国放送株式会社、添田町教育委員会

※1、大任町教育委員会※1、川崎町教育委員会※1、日田市教育委員会※1、北九州市教育委員会※1、田川市教育委員会※1、みやこ町※1、添田町※1、香春町※1、赤村※1、横須賀市教育委員会※2
※1 福岡フォーラムのみの後援になります。
※2 横浜フォーラムのみの後援になります。

【主催】
一般社団法人日本オオカミ協会

2015年8月 8日 (土)

IWMC2015 世界野生動物管理学術会議・見聞記 おまけ②

このスズキ氏とはもう少し突っ込んだ話ができるかな・・と思った時、向こうからスズキ氏に声をかけるべく近づいてくる人が。「やあ、さっきの質問はよかったねぇ。問題点が明確になったよ」って・・

Σ(゜Д ゚;) 梶教授だっ

 ってか、この二人やっぱり知り合いかー。知床のセッションの場がオオカミ復活に肯定的な雰囲気になってしまうのを阻止したかった想いは共通していたようです。


 

梶教授が来たからってそそくさとこの場を去るのはロコツで不自然だし、失礼だろうし、ええぃ仕方ない、この際思い切ってご挨拶だ!と名刺をゴソゴソ。 その動きにつられて梶教授も名刺を出しかけましたが、私がオオカミ協会を名乗ると「あ~・・」と意味ありげに笑い、手を止めてしまいました。私の名前など知る気がないオーラ全開。こ・れ・は、名刺を出すタイミングが・・と戸惑う私にむかって、梶教授は「やっぱりオオカミはダメですよ」と一方的に持論を展開し始めました。・・ヲヲッ?(゚▽゚;)ノノ


「有蹄類はやはりボトムアップですよ。なぜエゾオオカミが絶滅したと思いますか?大雪でエゾシカが大量死して、それで餌がなくなって牧場を襲って駆除されたんですよ」(はぁ、知ってます。ってか、その前に人間によるエゾシカ大乱獲があって、その影響が長く続いたと梶教授ご自身、ご自分の本でお書きになってますけど?)


「アメリカでだってオオカミによる家畜被害は多いし」(家畜損失の原因の中で、オオカミが占める割合は1~2%です)



「セッションの後で研究者に確認したら、イエローストーンではエルクがまた増えてきたらしいですよ」(それは初耳ですが、そういうこともあるかもしれません。日本でも、オオカミが来たからといってエゾシカが根絶される心配はないってことですよね)


「フランスでは、イタリアからオオカミが入ってきて、困った農家は何をしてると思いますか。ノロジカを増やして放しているんですよ。何でそんなことを、というと、オオカミに食べさせるんだと」(つまり野生餌さえ豊富にいれば家畜への害は減らせるってことですよね)


・・・etc. etc. とにかくご自身が見聞きして知っているオオカミ関連情報を次から次へと披露して下さるのですが、どれも断片的(もちろん立ち話ですから仕方ないことですが)で目新しい話もなし。教授の頭の中で「オオカミ=害獣=絶対阻止」という図式が強固に出来上がっていることだけはよく伝わってくるのですが、お顔はにこやかでもこちらの話は聞く耳もたずの姿勢で、話題は次々に変わるし、私はおろかスズキ氏も口を挟めません。


と、たまたま通りすがった主催者の方が「打ち合わせが始まりますよ」と声をかけたため、「とにかくオオカミだけでシカは減らせませんよ」と捨て台詞のように決めつけて、行ってしまいました。

ポカーン( ゚□゚;)


残されたスズキ氏も私も、何だかもうこれ以上話をする気が失せていました。「・・とにかく、ちゃんとした議論にならないと」とスズキ氏がいうから「こんなふうに、議論にならないんですよね~」と苦笑してみせると、さすがにたった今目の前で展開された梶教授の態度を否定することもできず、何だかお互い気まずい感じで「じゃ、どーもー」「よかったら明日の発表、聴きに来て下さいー」みたいな感じで別れたのでした。チャンチャン。


IWMC2015 世界野生動物管理学術会議・見聞記③

・・・そしてマッカラー博士は、既述のとおり情熱的かつ容赦ないスピードのネイティヴ英語でイエローストーンでのオオカミ復活の経緯やその後に起こったエルクの生息数減少・ほかの動植物に及ぼした影響などについて語り、発表者③キース・オーネ氏も有蹄類をめぐるエコシステムの変化についてそのことを肯定。図らずも外国人発表者が3人とも、結果的には何がしかオオカミについてコメントすることになりました。

 細かい言い回しやニュアンスはよく分からず()、結局のところ議論がどこに落ち着いたのかいまいち分かりませんでしたし、マッカラー博士自身、オオカミの復活は時間がかかるもので、日本はまだ時期尚早かも、ということも口にしていましたから、知床関係者側としては「ご意見ごもっとも」と拝聴する姿勢を貫いただけ、とも言えますが、少なくとも知床のセッションで「オオカミ問題」は議論の俎上にちゃんと載りました。

やったー、無視されなかった\(^^)

 

 

 会場には、知床の科学委員会の最初の座長をつとめ「オオカミ問題は長期的な視点で取り組む問題だからこの委員会で扱う分野ではない」と宣言し(エエッ Σ(@@;)科学委員会が長期的な視野の問題を議論しないで、誰がするっていうの?)「そもそも知床にエゾシカは殆どいなかったのだから、根絶させてもかまわない、それぐらいの覚悟で強い捕獲圧をかけろ」と強度の間引きを主導している梶教授の姿がありました。また、反オオカミ論文として一番多く引用される米田論文(2006)の、草稿の段階から内容の方向性を主導した自然環境研究センター(環境省の外郭団体)の常田氏もいました。でも両者とも沈黙。



かわりにカナダの大学所属のスズキノブヤという人が司会の指名も待たずにマイクのところに進み出て「自分は途中から参加したからここまでどんな議論になっていたのか知らないが、イエローストーンでのオオカミ復活には賛成するけれども、オオカミはカナダではカリブー保護のために駆除されているし、北米では家畜被害もあり、オレゴンからカリフォルニアまでとんでもなく長距離を移動するオオカミもいる。地域によって事情が違うのだから、知床だけでオオカミを考えることはできないのではないか」ということを英語でまくしたてました。


これに対しマッカラー博士は、苦笑交じりに肩をすくめて「だから私が10年前に提案したのは、入れたオオカミがどこかに行っちゃうのがいやなら半島の基部にフェンスを張るといった方法もあるよ、ということだった。いずれにせよ、知床をどういう地にするのか、決めるのは日本人だ」


・・・その10年の間に日本人がやってきたことと言えば、観光資源としての利用状況の改善(これは将来に向けてとても大切なことだけど)、そしてエゾシカを減らすために、駆除の利便性向上のための仮設フェンスを張ったりヘリを飛ばしたり餌づけをしたり狩猟規制を緩和したり。オオカミやカワウソを復活させEcological Integrityを目指す動きは(少なくとも外部からは)まったく感じられず、「エゾシカ駆除はこんなにうまくいきましたよ」と誇らしげ。でも一応、世界自然遺産地域なので「これで良いとは思ってません」のポーズで「知床の将来像はどうあるべきか、また誰がその責任を担うべきでしょうか」と、ひどく答えにくい問いを会場全体に投げかけて終了。


・・しかしこの問いかけも、申し訳ないけど、国際会議用のパフォーマンスとしか思えなかったです。オオカミやカワウソの復活問題は、知床の理念にとって非常に重要なキーファクター(カギとなる要素)なのですが、それを真剣に、深刻に考えているような印象は今回、日本側から感じることはできませんでした。


 

今回のこのセッション内容、はたして今後、広く日本社会へ向けて発信されるでしょうか(たとえば前回のシンポ内容が出版されたように)

もし何らかの発信があれば、それでも少しは希望の芽が知床にも残っていることになります。でも「寝た子は起こすな」とばかりに封印お蔵入り、ということも十分ありえます。


 

その後、場所を斜里町に移してタウンミーティングも開催されたようですが、そこでもオオカミの話題が出たかどうかは分かりません。

IWMC2015 世界野生動物管理学術会議・見聞記②

 

 

 

こんなことなら、想定問答やら日本情報やらを事前に準備しておくんだった!・・などという後悔をしている余裕もなし!とにかくブロークンイングリッシュで話をするしかないっ(^^;) マッカラー博士、すっごく優しくて親切で、「学びたい日本人には何でも教えてあげるよっ!!」オーラ全開でした() ・・ ただ、そのわりには容赦ないネイティブのスピードと語彙で、喋る喋る喋る喋る・・・

 

 ・・わ、わからないっ \(^^;)/ オテアゲ

 

 

 

でも、即答でしたよ。「オオカミ?ああ、シカを減らすよ。知床にオオカミが戻ったら役に立つと思うよ(大意)」ですって。

 

オオカミは生態系に有益である、確かに家畜被害などは出すがそれは割合としてはごくわずかである、そして人々が想像しているような「悪い」動物ではない。この3点が人々に共有されれば、再導入は可能だろう。だが社会が変わるのには時間がかかる。米国でできたから日本でも、と考えるのは違う。まして羨望(jealous)が動機ではいけないよ、みたいなことを仰って下さってた・・・気がする・・・英語力の無さが、む、無念。。。orz

 

 

 

 

 

 それから、苦笑まじりに「どうも日本人研究者は、オオカミを恐れているようだねJapanese scientists seems to be afraid of wolves. (←正確な文章ではありませんが)」 みたいなことを。

 

あ、やっぱり、お感じでしたか。

 

それで「私たちは、オオカミ復活に賛成でも反対でも、とにかくオープンに議論がしたいんです、議論することから分かってくることがあり、得るものがあると思っています。でも反対派は議論そのものを望まず、オオカミを無視しようとするのです」と申し上げました。

 

それに対して博士は「古い時代の科学や伝承を信じている人はオオカミを受け入れないだろう。いいかい、そういう人は、いくらあなたが頑張っても考えを変えない。しかし社会は変わり、新しい科学のもとで育った若い世代はそうではないかもしれない。大切なのは若い人たちへの教育だ」と。

 

 

 

教育が大事。

 

それが休憩室での会話の結論でした。

 

 

 

もう私自身はこれで大満足で、「じゃあね」と立ち去るマッカラー博士にお礼を申し上げて見送り、あとは午後のセッションを楽しみに、心を落ち着けて、お昼を食べていました。

 

 

 

・・午後の知床のセッションが、あんな感じになるとは予想もせずに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしていよいよ午後、知床のセッション。

 

 世界自然遺産登録から10年、知床ではどのような取り組みが進み、イエローストーンは今どういった状況なのか。加えて、ロシア極東のシホテ・アリン保護地域は北海道に近く、オオカミもカワウソもいる豊かな自然が残っており、大いに参考になる地域なので、その情報も交えて、① 3地域の共通点と相違点の理解 ② 知床の将来像を考える、という趣旨の集会です。

 

・・・まず冒頭で、撮影禁止と言われた(ように聞こえた・・orz )ので、写真は無しです。

 

 趣旨説明に続いて、発表者①(敬称略)環境省の担当者から知床の紹介。自然遺産とされるには評価基準(criteria)がいくつかあるのですが、知床は「海と森のエコシステムのつながり」と「生物多様性」の2基準で選定された場所です。そこで今、おこなわれているのは?そう、人の手によるエゾシカの間引きです。発表者②がその説明をしました。道沿いに誘因餌を撒いてシカを集め、国道を通行止めにして移動しつつ車上から効率的に撃っていく方法と、全長3キロの一時柵を半島内に設置してシカを追い込み撃つ方法。・・本来、人の手はなるべく加えず、自律的な健全な自然を保つべき世界自然遺産地域。そこで「我々は将来もこれを続けるべきなのでしょうか?」発表者①も②も、最後にそう問いかけるだけで、答えを示そうとはしません。

 

 続いて発表者③がイエローストーンの話。タイトルは大型有蹄類の保全と管理となってはいますが、そのベースとなる「保全と管理」の考え方、という部分に力点が置かれていました。いわく、守るべきは Ecological Integrity であると。システム・ダイナミクス、エコロジカル・プロセスが重要であり、個々の動植物をどうこう・公園地域かそうでないかというよりも、公園地域を核とする周辺一帯の、たとえば捕食という行動とか、季節移動とか、自然発火の野火とか、そういうものを我々は守っていくのだ・・・みたいな話でした。

 

 発表者④は知床のヒグマ管理の現状報告。高架木道とガイド付き少人数ツアーを行っていること、ウトロの町を電柵で囲い、人の生活圏とクマとを分離していること、餌やり禁止キャンペーンやウォッチングツアーの紹介などを行いました。休憩をはさんで、発表者⑤がイエローストーンのヒグマ管理の簡単な歴史と現状報告。当地のヒグマは、子グマの死亡率が以前と比べて高くなっているのに、数は増えているんだそうです。興味深いですね。そしてロシアの自然保護地域の話ですが、発表者がビザか何かの事情で来日できず、この地域でカワウソの生息地調査を行った日本人研究者が代読しました。

 

そして総合討論。日本人の司会者が「増えすぎているシカ問題」「公園内外を考えたヒグマ管理」「その他」について話題をふったりしていましたが、いまひとつ盛り上がらず。社会状況も違うし、だいいち、オオカミとカワウソがいなくてシカとクマが1種類ずつしかいない知床と、複数の有蹄類がいてクマも2種類いて大型ネコ科もいる他2地域とでは、噛み合う議論や助言はなかなか難しいのだろうな、という感じがしました。

 

 

 

 

 

そして最後にマッカラー博士のコメントです。

 

・・・ここまででお分かりのように、発表者からはほぼ「wolf 」という単語は出ませんでした。発表者⑤に対しての来場者からの質問に、子グマの死亡率増加には、再導入されたオオカミは影響しているのか?というものがあったけど、それくらいでした。

 

でもマッカラー博士は冒頭からオオカミの問題にズバリ切り込んできました。

 

おおっと!

 

 博士「10年前、ここ北海道で知床の話をし、そして10年後、同じディスカッションの場に戻って来れて嬉しい。いろいろな取り組みが進められ、状況が改善しているのを知って嬉しく思います。」

 

 司会者「 期待していた通りの方向か、どうでしょうか」

 

 博士「そうですね。でもオオカミの問題が進んでいないのは残念です」

 

 

 

 

 

 

 

思いがけず長期連載になってしまいましたww もう少し書きたいことがあるのでお付き合いください。

 

IWMC2015 世界野生動物管理学術会議・見聞記①

 

IWMC2015 世界野生動物管理学術会議・見聞記

 

南部成美

 

 

 

札幌でIWMC2015 世界野生動物管理学術会議というものが開催されました。

 

http://rgu-wildlife.info/iwmc2015/

 

 

 

2015726日~30

 

於:札幌コンベンションセンター

 

 

 

 

 

札幌で開催されたこの会議に参加 (…というか、発表はしなかったので聴講というのが正しい表現でしょう) してきました。

 

 事前の下調べでは、全5日間のスケジュールの中でオオカミがテーマやタイトルに含まれているものは口頭発表・ポスター・シンポジウム合わせてもたったの8題のみ。費用対効果を考えて、直前まで参加するかどうか決めかねていました。

 

でも、国際会議が日本で開催されるのはそうそう無い機会だし、知床が世界自然遺産に登録されて10年に当たる今年、10年前のシンポジウムと同じ研究者 Dr. Dale McCullough が再来日して話すというので、これはぜひ直接お話をうかがってみたい!と決心し、貯金をはたいて(涙) 行ってまいりました。

 

 

 

・・イエローストーンのオオカミ復活に多大な貢献をしたUSFWSMr. Ed Bangs 。彼は10年前、シンポジウムのために来日し、マッカラー博士とともに知床の森の惨状を見て、ここにもオオカミを入れるべきだと発言してくれました。のちに出版された『世界自然遺産 知床とイエローストーン』を読んで「この日本で『オオカミが必要だ』とハッキリ断言するとは、何て豪胆な人なんだろう!」と思い、エドってどんな人かなぁ・・と想像を膨らませていました。そして、ついに2013年秋、念願かなって直接会うことができ、本にサインをもらって(ミーハー ^^;) 年に2,3回はメールのやりとりをする仲になれたわけですが(←それって「仲」というほどじゃない、というツッコミは無しでお願いします) 今回、エドは来ません。日本の研究者や関係者はほとんどが「オオカミぃ?むりむり」という態度です。環境省も門前払いの姿勢を貫いています。

 

 

 

 

 

・・・10年後の今回、知床をテーマにしたセッションで、きっとオオカミは無視されるな。

 

そう思いました。そのガッカリを覚悟のうえで、出かけたわけです。

 

 

 

 

 

 

 

当日、朝一番の午前前半には、会場で一番大きいホールで Dr. Dale McCullough ( マッカラー博士)ともうお一人が『長期にわたるモニタリングから見えてくるもの』という趣旨の講義を行いました。マッカラー博士はシカの専門家です。かつてアルド・レオポルドをはじめとする初期の研究者たちが、有用な資源であるシカ類を保護するためにいろいろな研究をし、提言をしたわけですが、それが科学的に妥当な推測だったかどうか、自然のことは短期間の研究では見えてこないものがたくさんあること、また時代を経てDNA分析など新たな手法も使えるようになって新たな知見が加わっていること、などを話していました ・・・ま、だいたいそんなような話・・としか分かりませんでしたが(てへぺろ)

 

続いて次の方の、セレンゲティの有蹄類の話は、日本のオオカミとは関係ないかなーと思ったのですが、アフリカのセレンゲティは憧れの場所のひとつですし、せっかくだから聴いてみようと思いました。これも面白かったです。目からウロコというか。セレンゲティといえば見渡す限りの大草原、駆け抜けていくヌーの大群、太古の昔から未来へと永遠に続く、野生の王国・・みたいなイメージだったのですが、どうもそれってちょっと違ったみたい。いま目の前に見える景色からは想像できないことも歴史をたどると浮かび上がってくる、だからそれをふまえて未来を考えなければならない、とのこと。考えさせられる話でした。

 

 

 

 

 

さて、午前の前半は終了。集まった人々は午前後半の別のセッション会場へ向かったり、ランチに出かけたり、三々五々去って行きます。でもマッカラー博士は、午前は次の予定はないらしく、会場の片隅で知り合いと話したり質問者に答えたりしています。

 

・・午後はいよいよ知床のセッション。マッカラー博士は、発表はしないけど、セッションの最後に、全体の総括というか講評をするお立場なので、「ワタシ、お話を伺うのを楽しみにしてました」とだけ申し上げようと、勇気をふりしぼって声をかけてみました。(だって私の英語力では、午後のセッション会場の方で、並み居る参加者を前に、その場で英語での質問やコメントをするなんてとてもとても考えられませんから。しかもマッカラー博士ご自身は、オオカミについてどう思っているか分からないし。講義ではレオポルドに否定的なニュアンスで話をしていたし。反オオカミ代表格な梶教授の個人的知り合いだし・・・云々)

 

ま、ひとこと「午後のセッション、楽しみです」と申し上げるだけなら失礼にならないだろう、日本にはオオカミ復活を望んでいる人間がいることだけお伝えできればいいやと思って。

 

 

 

と こ ろ が。

 

 

 

かくかくしかじかで、せっかくエドが10年前に「知床にオオカミを」て言ってくれたのに~、日本は全然動いてなくて~・・みたいなことを申し上げたところ、マッカラー博士が「これから休憩室にお茶を飲みに行くんだけど、一緒にどう?ちょっと話をしようよ」

 

えええぇーっ\(@@:)/ あたふたあたふた

 

2015年1月18日 (日)

D.Mech デイビッド・ミッチ オオカミ博士 Dr.Wolf

日本オオカミ協会がミッチ博士を招聘し、6月にシンポジウムを開くことになった。

その詳細はもうすぐ公開されるが、その前に、ミッチ博士のことを紹介しておきたい。

デイビッド・ミッチ博士は、オオカミ研究の世界では、最も長く、最も深くオオカミを知る、第一人者として誰もが認めている。

http://www.davemech.com/index.html

http://www.davemech.org/

このサイトは、まるごとミッチ博士のものだ。(名前の読み方をMeechと書いているが、本人に聞いたらミッチでオーケーと言っていたらしいので、ミッチとする)

 現在も、米国地理学研究所上席研究員、国際自然保護連合(IUCN)オオカミ専門家会議議長、ミネソタ大学生物学科講師、インターナショナルウルフセンター理事である。

 彼はオオカミと獲物動物との関係を50年以上もミネソタ州や世界中で研究してきた。一九七〇年の彼の本『オオカミ』、そしてイタリア人研究者ボイターニとの共著「Wolves: Behavior, Ecology, and Conservation 」

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は、オオカミの生物学書の決定版だ。彼はアラスカ州のデナリ公園(アドルフ・ムーリーがマッキンリー山のオオカミを研究した)で、そしてカナダ北極圏のエルズミア島でも、オオカミの調査を始めた。彼はナショナルジオグラフィック協会のテレビの特集番組に登場し、名誉ある世界自然保護連合(IUCN)のオオカミ専門家会議の座長をつとめている。

2014年10月 2日 (木)

第二回 オオカミを語る会 in ころぼっくるひゅって

 前回、ヒュッテ霧ヶ峯で行った「オオカミを語る会」の前夜、シカの観察のため、ビーナスラインを走ってみました。あいにくの霧でたいした頭数を見ることはできませんでしたが、走り回らずとも宿舎の周辺にいくらでもいたのでした。聞けば霧ヶ峰スキー場の周辺は、夜ともなればシカの天国のようです。

 ロッジや民宿が立ち並ぶメインストリートでも、昔は普通に高山植物が咲いていました。それがここ数年であっという間に壊滅状態になってしまったそうです。もちろん、お花畑を鑑賞したいというのは、人間の希望です。人間の都合を考えなければ、花がなくなったからといって自然の移り変わりというものだ、と達観していられるのかもしれません。

 しかしながら、ごく普通に咲いていた花が、開く前に誰かに摘み取られ、やがて成長できなくなっていなくなってしまうという現象は、植物の光合成から始まり、草食動物が植物を食べ、肉食動物が草食動物を食べ、という生食連鎖と、すべての動植物が死んで、腐って土に返るプロセスである腐食連鎖つまりは食物連鎖の最初の一歩を断ち切ってしまうことでもあります。

 今の日本の生態系は壊れています。オオカミを復活させることは、食物連鎖を修復し、生態系を復元する第一歩です。オオカミの復活はなぜ生態系の復元につながるのか、を知ってもらうためにこの会を開くことにしました。ぜひご参加ください。



場所:ころぼっくるひゅって (長野県諏訪市霧ヶ峰車山肩)

 連絡先 : 0266-58-0573

日時:1019日(日)

参加費:1000円(資料代)

参加定員:25名程度/前日宿泊の場合【一泊二食8000円】現地精算

前日お泊りの方は、夜間のシカ観察にも同行いただけます。

お申し込み:お名前、連絡先と宿泊の有無を明記のうえ、下記連絡先にFAXいただくか、メールでお知らせください。

スケジュール【14:00~17:00

【内容】

森にオオカミがいれば、お花畑が甦る

オオカミはどんな動物なのか

オオカミとイヌの違い/オオカミとマングースの違い

オオカミになぜキーストーン捕食者の役割が務まるのか

オオカミに関する疑問、なんでもお答えします


一般社団法人日本オオカミ協会  担当:朝倉

お申し込み・連絡先:042‐403‐5863TEL/FAX)

hag04231@nifty.com

2014年8月24日 (日)

霧ヶ峰でオオカミを語る会

  霧ヶ峰でオオカミを語る会

主催:一般社団法人 日本オオカミ協会

協力:ころぼっくるひゅって/ヒュッテ霧ヶ峰

 霧ヶ峰高原の高山植物は、シカの増えすぎのため、危機に瀕しています。御柱用に大切に育てられているモミの林が、シカ食害のため、全滅していたというニュースも昨年、地元紙に掲載されていました。たいへんショックなことですが、シカの増加に警鐘をならしてくれているのかもしれません。

 いま森が荒廃しているのは、日本にオオカミがいなくなり、生態系のバランスが崩れてしまったためです。そのオオカミを復活させ、生態系を復元することが、日本の自然を守る近道です。オオカミ復活に賛成の人も反対の人も、もっとオオカミのことを知って、話をしましょう。「オオカミ」の本当の姿を知る機会を作ることにいたしました。

霧ヶ峰の草原を眺めながら「オオカミを語る夕べ」を催します。ご参加ください。

場所:  ヒュッテ霧ヶ峰 

(長野県諏訪市上諏訪13338-74(通称霧ヶ峰高原強清水)

連絡先 : 0266-57-0333

 

日時:9月28日(日)

参加費:1000円(資料代)

参加定員:50名程度/宿泊の場合【一泊二食7560円】現地精算

お申し込み:お名前、連絡先と宿泊の有無を明記のうえ、下記連絡先にFAXいただくか、メールでお知らせください。

スケジュール

13:30   受付

14:00   森にオオカミが必要な理由、お話しします

15:00   ヨーロッパの田園地帯にオオカミがいる話

16:00  オオカミに関する疑問、なんでもお答えします

一般社団法人日本オオカミ協会  担当:朝倉

連絡先:042‐403‐5863(TEL/FAX)

Hag04231@nifty.com

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